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冬の洗濯、部屋干しの際に注意する3つのポイント

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こんにちは。ニオイナシというオモテナシ。
伊藤でSHU。

関東では今日からまた一段寒くなると天気予報でいっていました。
ちなみに、昨日7日の最高気温ですが、函館-2℃。東京11℃。大阪13℃。鹿児島17℃。
札幌市では、最高気温が氷点下です。
当然、洗濯物を外に干すことなんかできませんから、室内干しが基本で、ホームセンターなどに行くと、いろいろな部屋干しグッズが売っているそうです。

冬の洗濯、部屋干しの際に注意する3つのポイント

関東でも、日中によほど天気が良くないと夕方でもまだ乾かない日が増えてきました。
そんな日は、そのまま干し続けていても、冷たく湿気てくるので日没前に部屋干しに切り替えましょう。

部屋干しといえば臭いが気になるもの。今週は、部屋干しの時に気を付けるポイントについてお話します。

冬の外干しが乾きにくい理由とは

冬は空気が乾燥しているはずなのに、洗濯物が乾かないのはなぜでしょうか。

昔、理科の授業で習ったことを思い出していただきたいのですが、温度が高いほど空気中に含まれる水分(水蒸気)は多くなります。
逆に、温度が低いと空気中の水分はすぐに満杯になってしまいます(飽和といいます)。

冬に、ガラスや鏡に「はーぁ」と息を吹きかけると白く曇りますが、これは冷たいガラスや鏡に接したところの空気の温度が低いために、空気中の水分が飽和してしまい水(水滴)になって落ちてしまうからです。

ということで、冬の寒い空気ではすぐに水分がいっぱいになってしまうために、湿った洗濯物の水分が蒸発する余裕がありません。そのため、それ以上乾かない(水分が飛ばない)といったことになります。

夏は、湿気は多いですけれど、それ以上に空気が水分を含むのに余裕があります。だから夏はからりと洗濯物が乾くんですね。

ということで、冬は寒い外に干すよりも、暖かい室内に干したほうが乾きやすいです。なぜなら、部屋の温度が高いと、よりたくさんの水分を空気が含むことができるからです。

しかし、冬の部屋干しは夏の部屋干しよりもニオイが出る可能性がとても高いのです。

冬の洗濯物は、部屋干しを有効活用しましょう

冬の洗濯、部屋干しの際に注意する3つのポイント

冬は洗濯物を部屋干しすると、室内にちょうど良い感じの湿気を与えることができるので、加湿器いらず、という状況にもなります。

しかし、干しっぱなしにしておくとやがてニオイが発生します。
寒さで十分に乾いていない状態で取り込んでしまってもニオイが発生します。
一晩干したら取り込むようにしましょう。

しかし、冬の部屋干しによるニオイは、干し方よりも洗濯の仕方が重要です。

冬の部屋干し、臭わせないためのポイント(干し方よりも洗濯に問題があった)

冬は空気も冷たいですが、水道の水も非常に冷たいです。
洗濯石鹸に粉せっけんを使っている場合にはあまり水が冷たいと溶け切らずに残ってしまうことがあります。
洗剤の残りかすは、ニオイの原因になりますし、また洗濯機の洗濯槽にも汚れとしてこびりつき細菌を発生させる原因にもなります。
そんな洗濯槽で洗濯したものにも細菌がついてしまうので、とてもよくありません。

冬の洗濯、部屋干しの際に注意する3つのポイント

おふろの残り湯を使って洗濯する

冬の洗濯は、前の晩のおふろの残り湯を使って洗濯しましょう。だいぶ温度は低くなっていますがそれでも水道水よりはずっと暖かく、洗濯石鹸を溶かすのには十分の温度になります。ただし、すすぎは水道水を使います。すすぎの水は冷たくても問題ありません。

液体洗剤を使う

液体洗剤の場合には溶け残るということがありません。また、最近の液体洗剤はコマーシャルを見ている限り冷たい水でも十分に落ちるようです。
粉せっけんよりも若干高くなりますが、冬の間だけは液体洗剤を使うというのも一つの手です。
ただ、液体洗剤を使う場合でも前の晩のおふろの残り湯を使ったほうがよく洗えます。
温度が高いほうが洗剤は効果が高いのですが、温度が高いと洋服を傷めます。しかし、前の晩のおふろの残り湯を使う限りではたいてい問題ありません。

セスキ炭酸ソーダを使う

最近はやりのセスキソーダ。このコラムでもたびたび登場していますが、セスキ炭酸ソーダは冷たい水でもちゃんと溶けます。
セスキ炭酸ソーダはアルカリの力で油脂やたんばく質を分解して汚れを落とします。泥汚れや頑固な汚れは洗濯石鹸よりも弱いので洗濯物によって使い分けが必要です。
セスキ炭酸ソーダで選択する場合、つけおき洗いが必要です。前の晩から3時間~6時間ほどつけておき、翌日3分ほど洗濯機を回せば完了。セスキ水はアルカリなので、すすぎは洗濯物の量にあった時間をセットします。アルカリが気になる方は洗濯物の量にもよりますが、スプーン1杯程度のクエン酸を加えてすすぐと速やかに中和されます。

まとめ

冬の部屋干しは、十分に間隔をあけてあげれば、むしろ洗濯物を取り忘れることもなく、部屋に湿度を与えてくれます。
より早く乾かしたい場合には、暖かい空気を循環させるために扇風機やサーキュレーターを使う方法も良いでしょう。
部屋干しのニオイはむしろ、部屋干しよりも洗濯石鹸に原因があることが多いのが冬の部屋干しの特徴です。

しかし、夜の間中暖房をつけ続けることはよほどの寒冷地でない限りしないでしょう。
朝方にかけて室温が下がっていきます。室内の湿度が上がり、窓が結露をはじめると朝起きた時に部屋干し特有の臭いがすることがあるかもしません。

そんな時には、キャッチシューPROを部屋干ししている窓際に置いておくことで、ニオイを吸着してくれます。
寒い冬にもぜひキャッチシューPROをお使いください。

暮らしのニオイに引き算を。
また会いましょう、ありがとうございました。