- コラム

こんにちは。ニオイナシというオモテナシ。
伊藤でSHU。
今日、11月17日はボージョレヌーボ―解禁日です。
時差の関係で、日本はフランスよりもいち早く解禁される、ということなのですが、実際のところワイン好きじゃなければあまりピンときませんよね。
ところで、テレビなどでは「ボジョレー・ヌーボー」と、「レー」がのびますが、看板その他文字では「ボージョレ・ヌーボー」と「ボー」がのびます。
フランス語の発音をどうカタカナにするかによって「ボジョレー」か「ボージョレ」はたまた「ボージョレー」になります。
ちなみに、日本ソムリエ協会では「ボージョレヌーボー」としているようです。
ところで、ソムリエというと、色や味、香りをいろんな比喩で表現しますよね!
今回は、ボージョレヌーボーとワインの香りについてのお話です。
ボージョレヌーボーとは
一般的にワインというと、長期間熟成させたお酒というイメージだと思います。
しかし、ボージョレヌーボーは9月に収穫したものを11月には瓶詰して販売してしまいます。
なぜこんなに早くワインができてしまうのかというと、ボージョレヌーボーはそもそもの目的と製造方法が違うからなのですね。
ボージョレヌーボーは、その年の(ボジョレー地方の)ブドウの出来を確かめるためのワインです。
40-50日でワインとして出荷させるために、マセラシオン・カルボニック法というボージョレヌーボーのための作り方で作られます。
カンタンに言うと、短期間にそれなりの味を出すための製法というところでしょうか。
ボージョレヌーボーの楽しみ方
もともとボージョレ地方のワインは軽くてフルーティなものが多く、ボージョレヌーボーもまた、軽くて(アルコール度数が若干低い)、フルーティ(甘め)なワインです。
普段あまりワインを飲みなれていない方には飲みやすいといわれています。
ボージョレのワインの飲み方・楽しみ方は、冬の美味いもの食べ始め!という感じで気取らずもったいぶらずに楽しむのが良いようです。
初物(はつもの)と日本
ところで、ボージョレヌーボーを一番輸入しているのが日本です。
日本人は初物が大好き。初物は、福を呼び込み長寿を招くといわれているからですね。
初ガツオ、初サケ、初ナス、初キノコ(松茸)は江戸時代から四大初物とされて珍重され、また高価で取引されていました。
野菜については、かなり栽培方法が進んだのでかなりコントロールされますが、今でも初ガツオの競りはニュースなどで話題になりますよね。
ところで、初物ワインはフランスだけではないんです。
イタリアでは、ヴィ―ノ・ノヴェッロという名前で10月30日に解禁されます。
ドイツの新酒は、デア・ノイエといって11月1日に解禁。
オーストリアでは、ホイリゲといい11月11日に解禁されますが、今では新酒を出す居酒屋のことを言うようです。
ワインの香りの比喩について
さて、ワイン…特にソムリエというと様々な比喩を通じてワインを表現しますよね。
もちろん香りについてもいろいろなたとえを使います。
簡単な喩(たと)えとしては、「シンプルな香り」。
これは、あまり熟成されていない若いワインのため、香りもシンプルなフルーツの香りをしているという意味で使われます。
次に「ふくよかな香り」。
ふくよかというと、太っているというようなイメージですが、ワインの場合には、果実の熟した感じ、甘い香りという意味の比喩です。
また、ワインの香りを、果実や花に喩えることもよくあります。
果実は、ブドウの産地や品種の比喩として使われます。
白ワインでは、ライム、レモン、ライチ、パパイヤなど。赤ワインでは、いちご、ラズベリー、ブルーベリー、チェリーなどがあります。
有名な品種でいうと、カベルネ・ソーヴィニョンはカシスの香りに、ピノノワールはラズベリーの香りに、メルローはブルーベリーの香りに喩えられます。
花の香りは、特に若いワインの比喩として登場します。
白ワインならジャスミン、アカシアなどの白い花。赤ワインは、バラやスミレなどで表現されます。
また、複雑な臭いの表現としてとても変わった比喩もあります。
例えば、「濡れた犬」。
犬を飼っている人には伝わりますかね。ふろ上がりの犬のニオイの喩えで、樽で長期間熟成された赤ワインの香りに喩えれるそうです。
それから「鉛筆の芯」。これはツーンとした黒炭の香りで、カベルネ・ソーヴィニョンを原料にしたワインに出やすい香りだそう。冷たい感じの表現だそうです。
ほかにも「猫のおしっこ」の香りなどもあるらしいですが、一部の変な喩えはあくまでソムリエの試験などで使われる比喩・表現で、レストランでお客に使われることはないので「お客様の選んだワインは、濡れた犬の香りで…」なんて言われることはありませんよ。
暮らしのニオイに引き算を。
また会いましょう、ありがとうございました。