• コラム

11月10日はトイレの日

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こんにちは。ニオイナシというオモテナシ。
伊藤でSHU。

先週に引き続き、今週も「今日は何の日」の話からです。

今日、11月10日は「トイレの日」です。
「いいトイレ」のごろ合わせということで、1986年に日本トイレ協会が制定しました。
トイレの日には、公衆トイレの汚れや、バリアフリーのトイレ、災害時のトイレ、観光地でトイレが少ないことや、学校でのトイレ利用によるいじめなどについて啓蒙活動を行っています。

今週は、トイレのニオイとその対策についてまとめています。

トイレにこもる嫌なニオイ……、突然の来客に

キャッチシューPROは、無香無臭の脱臭剤。
嫌なニオイを取り続けて、ニオイを取り切れなくなったら交換していただく商品です。

何で冒頭からこんな宣伝をしているかというと、スプレー消臭では、しばらくの間しか臭いを消すことができないから。

トイレに限って言っても、突然の来客に対して、シートタイプの紙雑巾でトイレをさっときれいにすることはできますが、年中こもってしまったニオイに対しては対応することができません。

スプレー消臭で一時的に消すことはできても、1時間もたたないうちに、トイレのニオイは復活してしまいます。

トイレのニオイは便器の外からやってくる

トイレのニオイというと便器が原因と思われる方が多いと思います。

しかし、実際に「トイレのニオイ」を発しているのは便器とは限りません。
むしろ、便器以外のトイレ内部に原因があるのです。

壁紙、換気扇、床、浄化槽が要注意!

トイレという部屋で、一番面積が大きいのが壁紙。

よくあるのが、男性が立って小便をする時の尿はね。
便器の外にこぼしていないから大丈夫と思いがちですが、目に見えないサイズの尿の水滴が便器の外へ飛び跳ねています。
これが、ニオイを発しながら積もり積もっていきます。

また、垂直に立った壁ですがひっそりと埃が表面に積もっています。
こうした埃が便臭を吸い取って臭いをトイレ中にこもらせています。
特に、尿に含まれるアンモニアは、空気よりも軽いために壁や天井にたまり、壁紙、天井にしみついていきます。

天井付近に換気扇がついていることも多いかと思いますが、トイレの換気扇は室内の空気を吸って外に出す働きをしています。
そのため室内の埃が、換気扇のフィルターや羽にこびりつき、ニオイを発します。

常に換気をしていれば、ニオイは排出され続けるはずですが、いずれにしても埃はたまっていく一方で見た目にも汚いので、掃除が必要になります。

最近のトイレはたいていビニル生地が貼られていますが、よく見ると結構凹凸があります。こうした凹凸に埃がたまり、嫌なニオイを吸着放出しています。
柔らかい雑巾などで掃除をしましょう。

床も同様。尿はねとニオイを吸った埃がたまりがちです。
特に、床と便器の間の隙間に要注意。
カンタンに取り外すことができないので、使用済みの歯ブラシなどで書き出すようにして掃除します。

また、小さいお子さんをお持ちの家庭で起こりやすいのですが、トイレットペーパーをたくさん流してしまうことや、水の流しすぎがあると浄化槽の処理が間に合わなくなり臭いが発生します。

さらに便器内の掃除に、大量に洗剤をつかったりすることで浄化槽で汚物を分解する役割の微生物が死んでしまうこともあります。こうしたことでも汚水処理ができなくなり臭いが発生します。

たいていの場合には、トラップというもので水が蓋の役目をして臭いが出てくることはないのですが、一軒家の場合ですと浄化槽から臭いがもれてくることがあります。
集合住宅の場合ですと、別の階の人が大量に下水に水を流す、台風など強風などでトラップ内の前後の圧力差によってトラップ内の水が流れてしまうことがあります。
何回か水を流すことでトラップに水が戻りますが、トラップに水がなくなっても気が付きにくいのでそうした場合には、トイレ内に悪臭が充満することになります。

便器から臭いがもれているようだと感じられた場合には、何回か水を流し、それでもだめなら下水業者を呼んで浄化槽を見てもらう必要があるかもしれません。

暮らしのニオイに引き算を。
また会いましょう、ありがとうございました。