• コラム

「敬老の日」に、健康な暮らしについて考える

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こんにちは。ニオイナシというオモテナシ。
伊藤でSHU。

来週は祝日が多い週です。
月曜日が敬老の日、木曜日が秋分の日。

敬老の日は3連休になる方も多いのではないでしょうか。
レジャーの秋、スポーツの秋、読書の秋…
みなさん、すでに何か予定を立てていますか?

ところで、敬老の日が9月の第三週目の月曜日になったのは2003年からです。
2002年までは、9月15日、今日が敬老の日だったのですね。
現在では、第3月曜日を「敬老の日」、9月15日を「老人の日」と呼ぶことになっています。

由来は、1947年に兵庫県多可郡野間谷村(後の八千代町を経て現在の多可町八千代区)で定められた「としよりの日」から始まっているそうです。
「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨ではじまりました。

今週は、敬老の日にまつわる暮らしの改善の話をします。

1940年の平均寿命は、約50歳!

昭和22年(1947年)に兵庫県野間谷村で始まった、「としよりの日」ですが、その時代の平均寿命は男性50.06歳、女性53.96歳でした。

もちろん平均ですから、もっと若くなくなる方もいれば100歳くらいまで生きるひともいるにはいました。
それでも、やはり長寿(長生き)はおめでたいことですし、尊敬されるべきことでした。

平均寿命とは「0歳の平均余命」

ところで、「平均寿命」というと「今何歳まで生きられるのかな」と漠然と思われているかもしれません。
実際には、その年に生まれた0歳児の平均余命なんです。

厚生労働省 平均余命の年次推移(平成26年)

昔は、栄養も医療も充分ではなかったので、乳幼児の死亡率が非常に高かったんです。
だから、昭和22年に20歳だった男性の平均余命は40.89年(平均寿命60.89歳)、65歳まで生きた男性はさらに10.16年の平均余命があります(昭和22年に65歳の男性の平均寿命が75.16歳ということです)。

昭和22年の平均寿命(0歳の平均余命)が50歳だからと言って、長く生きられないというわけではないんですね。昭和22年にも90歳まで生きた人はいて、その人たちはさらに平均2年の余命があるというわけだったのですから。

これはつまり、当時は未成年の平均寿命が50~60歳だったのにもかかわらず、すでに65歳まで生き抜いている人の平均した寿命は75歳だったのですから、その65歳には生き抜く知恵がある、サバイバル能力があるということでしょう。

そういう意味で、年寄りには尊敬もされ、様々な知恵を請うのは当然だったかもしれません。

ちなみに平成26年の平均寿命は男性80.5歳。65歳の平均余命が84.29歳。
将来高齢者医療負担に国が耐えられなくなれば、逆転現象が起きるかもしれません……

肺炎という病い

当時の死亡原因の多くは、肺炎・結核でした。(平均寿命-厚生労働省

結核も結核菌による肺炎の一種ともいえます。

肺炎という病気は、細菌やウイルスなどの病気を起こす微生物(病原微生物)が肺に入り感染し、肺が炎症を起こしている状態です。

健康な状態であれば免疫力によって体が抵抗します。しかし高齢で、体力や免疫力が弱っていると肺炎にかかり死に至る病になります。

事実、日本では65歳を境に肺炎による死亡率が急激に増え始めます。

現在でも肺炎による死因は、がん、心疾患に続き第3位に入っています。
>平成26年(2014)人口動態統計の年間推計(2ページ目)

換気が大事。

細菌やウイルスに対抗するために、様々な殺菌・抗菌グッズが売られていますが、基本は換気です。

エアコンや空気清浄機など、室内の空気を調整する装置もありますが、外から新鮮な空気を取り込み、室内の埃や湿気を外に出すことは、エネルギッシュに日々を過ごすためにとても大切なことです。

エアコン内部はカビや細菌が繁殖しやすい

エアコンは室内の温度や湿度のコントロールは可能だが、あくまで換気の補助と考えましょう。
台風や雨の時に換気をするのは現実的ではありませんが、窓が開けられるときには積極的に換気することが必要です。

空気を清潔にすること、温度湿度をリセットすることなどで細菌やウイルスの活動をかなり抑えることが可能です。

感染の予防には、うがいや手洗いで対策しましょう。

まずは換気、次にキャッチシューPRO

家の中が病気の巣にならないために、1.掃除によるゴミ・埃の除去、2.過剰な湿気の除去(台所、ふろ場の換気)、3.室内の空気を新鮮に保つこと(換気)の3つが基本です。

キャッチシューPROは、一人暮らしの方や、体の自由があまりきかない、天候不順や外部環境の悪化時(PM2.5など)という場合には、エアコンや空気清浄機のように、換気の補助に役立ちます。
使い方は、気になる場所に「置くだけ」です。

暮らしのニオイに引き算を。
また会いましょう、ありがとうございました。