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梅雨こそ使いこなす「真・冷蔵庫術」

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こんにちは。ニオイナシというオモテナシ。
伊藤でSHU。

これを書いている現在、梅雨の合間の曇り空でございます。
気温26.5度、湿度61%。非常にまったりとした空気感です。

カビなどの細菌は、温度25度以上、湿度70%以上で非常に活発に活動します。
今、湿度が若干低いですが十分にカビが生えやすい状態です。
この季節、食事の残りなど普通においておくと、あっという間に腐ってしまいます。
お惣菜など腐らせてしまってお腹を壊すことのないように、冷蔵庫を上手く活用して真夏の体調管理に備えましょう。

梅雨の時期が1番食べ物が腐りやすい季節です。

梅雨の時期は、真夏ほど気温が上がるわけではないですが、一番湿気がたまりやすいので細菌が繁殖するには一番の季節といえます。

カビなどの細菌は、温度、湿度、水と食べ物が十分に存在することで繁殖が活発になります。
先程も書きましたが、温度25度以上、湿度70%以上の状態が最高にカビの生えやすい環境です。

寒いと活動しにくくなり、5℃以下では繁殖が遅くなり、-15度以下でほとんど停止すると言われています。

冷凍庫は-15℃以下に設定されていることが多いので、冷凍庫ではカビはほぼ生えないと言っていいかもしれませんが、その他の通常使われる冷蔵室では、カビの繁殖を数日延ばす事はできますが、腐らないわけではありません。

といって、何でも冷凍庫に入れていたのでは、まずくなってしまう食べ物も多いですし、なによりも食べにくいですよね。

冷蔵庫の各庫内温度について知る

細菌の冷蔵庫にはいろいろな○○室、○○庫がついていますが、たいていのご家庭の冷蔵庫には、冷蔵室、冷凍庫、野菜室があるのではないでしょうか。

冷蔵庫内の各部屋ごとの温度と適した食品について簡単に説明します。

・冷蔵室

冷蔵室は、だいたい3℃から7℃の間で設定されています。もちろん、設定を変更することで調整することが出来ますね。

冷蔵庫の中で一番使うのが冷蔵室だと思います。買ってきたお惣菜や、残り物のおかず、余ったカレーなどを入れたりしますよね。こうしたものは、そのまま室温状態に放置しておくと、はやいと半日でカビが生えてきてしまいます。

今日明日調理する肉類、魚介類は冷蔵室に保存しましょう。
肉類は2-3日、魚介類は1-2日のうちに加熱調理するようにしましょう。
お刺身などの加熱しないものは、その日のうちに食べきってしまうようにしましょう。

・冷凍庫

冷凍庫は-18℃から-20℃に設定されています。
この温度ではカビはほとんど活動しませんが、ひき肉を含む肉類で1ヶ月、切り身魚(内蔵などを取り去っているもの)で6ヶ月ほど保存出来ます。

・野菜室

野菜室の特徴は、野菜類が干からびてしまわないように湿度が高めになるようになっています。
温度はおよそ3℃から8℃に設定されています。

野菜などの作物の場合、低音障害といって温度がひくすぎると逆に傷むものもあるので注意が必要です。
野菜では、トマト、茄子、キュウリ、イモ類など、果物では、バナナ、りんご、レモン、オレンジなどが低音障害になりやすい作物です。

バナナは10℃以下で黒くなりやすく味覚も悪くなりますし、トマトは10℃以下から傷みやすくなります。トマトなど冷たいほうが美味しいものは、その日に食べきる分量を買ってきて野菜室で冷やして食べる工夫が必要です。

冷蔵庫の温度を上げてしまう盲点とは

これから夏に向けて、いわゆる残り物などをおいおい冷蔵庫にしまうことになりがちです。
何でもかんでも入れてしまうと、冷蔵庫内の温度を上げてしまい、かえって冷蔵庫内の食品を傷めてしまうこともあるんです。

また、カビではありませんが匂い移りすることもありますから、デザートに漬物の匂いがついてしまうなんてこともあるので、入れ過ぎには注意。

冷蔵庫内にものが詰まりすぎている

冷蔵庫内に物が詰まりすぎると、十分な冷気が届かなくなります。冷気の届かないところの食品の温度が上がり、傷み始めたりカビが生えたりします。

詰め過ぎないコツは、自分や家族が食べる量よりも買い過ぎない、作り過ぎないことです。

冷蔵庫に入れるのは十分に冷ましてから

コンロで調理したものの、余ってしまった食事(例えばカレーのルーなど)は冷蔵庫で保存しないと翌日にはカビが生えてしまいます。

冷蔵庫に入れる際には、保存容器に移してから入れると冷気の通りも良くなりますし、より多くのものを入れることが出来ますね。冷蔵庫に入れる際には十分に冷ましてから。

食材・食事もシンプルに

冒頭でも書いたように、この時期は一年を通じて一番食べ物がカビやすい時期とも言えます。

そのため、食材・食品の冷蔵庫の使い方についてまとめてみました。

なんでも冷蔵庫に入れてしまうと、ちゃんとラップがかかってなかったりなど臭いも出てきますし、冷蔵庫の奥に放置された食品が、いつの間にか傷んで腐敗臭が出ることも。

冷蔵庫にキャッチシューPROを入れておくことで、臭いの対策は万全になりますが、痛むのを防ぐ事はできません。

大きな一つのポイントは冷蔵庫に入れるものを少なくすること。

いつ食べるかわからないものを買わないことや、食べきれないほど作らないなどです。

質素な食生活を勧めるわけではありませんが、残したり腐らせてしまい食べ物を捨てることがないように気をつけましょう。

暮らしのニオイに引き算を。
また会いましょう、ありがとうございました。