- コラム
こんにちは。ニオイナシというオモテナシ。
伊藤でSHU。
関東地方でも、梅雨入りから1週間以上たちました。これを書いている今も雨が降っています。
昨晩、入浴中に浴室の壁に黒いしみを見つけました。さっと撫でたら取れましたが、カビの生えやすいシーズンに突入したようです。
週1の掃除では、間に合わないようですね。
今週は、カビについて予防と対策のお話です。
カビとは何か
カビとは糸状の菌糸を本体として、表面にたくさんの胞子がついている菌類(真菌)です。
キノコや酵母も仲間のようですが、一般的には見た目でカビと呼ばれているものもあるようですね。
たくさんの種類がありますが、一般的に日常生活ではは色(赤、青、緑、黄、茶、白、黒)で呼ばれています。
(色が似てても本当は仲間じゃないものもあるようですが)。
カビの危険性について
カビは、空気中にたくさんの胞子を飛散させていわゆるカビ臭いニオイがします。
人によってはアレルギーを起こしたり、皮ふについて「肌カビ」といわれる皮膚炎をおこすことがあります。
そのほか、下痢や頭痛、じんましんが出ることもありますし、肺に入ると気管支炎や過敏性肺炎を起こすなど、カビに無関心でいると大変危険です。
カビを発生させる3つの要素
カビが生えるタネになる胞子は、窓や玄関から風に乗って、あるいはあなたの服にくっついて部屋に運ばれてきます。
しかし、カビが生息するための環境がなければカビは生えません。
カビが生える要素、それは湿度(水分)、温度、栄養源(えさ)です。
カビは、乾燥していると生存できません。また、湿度が高くても結露して「水」にならないとやはり生きていけません。なので、室内外の境目、ガラス窓周辺のサッシや、壁にカビが生えやすいです。
次に温度ですが、20℃から30℃とされています。もちろん種類によって前後しますがおよそその範囲、つまり人間が過ごしやすい温度ということになります。
最後に、栄養源です。栄養と書きましたが、放置された食べ物はもとより、人間の垢などもそうですが、木や草、ほこりなども立派な栄養源になってしまいます。
水、温度、えさのどれか一つでも足りなければカビは生えません。
カビが生えやすい場所
カビが生えやすい場所、つまり先の3要素が当てはまる場所になります。
・キッチン、洗面所などの水回り
・部屋の窓、窓ガラス周辺、サッシ。窓ガラスからカーテンにカビが生えることも。
・エアコンの中(冷房時)のフィルター・吹き出し口、エアコンの上部
・クローゼット、押し入れ(通気性が悪い)
・家具の裏(壁に面した部分)、洗面所や台所のそれぞれのユニットの裏(隙間)
・壁紙、壁紙の裏。外壁と内壁の間(断熱材のスペース)
カビをはやさないための毎日のケア
毎日少しだけ手間をかけてあげるだけで、カビの発生をかなり抑えることができます。本当に少しの努力ですし、面倒ならもっと楽な方法を探してもかまいません。
・キッチン。調理後、食事後、ふきんで拭くくらいのことはされているかと思いますが、最後にアルコール除菌スプレーを吹きかけるだけで殺菌になりカビが根ずく暇がありません。アルコール除菌スプレーは、市販の既製品でなくても薬局で「無水アルコール」を買ってきてそれを薄めるという方法もあります。
・洗面所。一日の終わりにさっと水をかけて汚れを落とし、先ほどのアルコール除菌スプレーまたは、次亜塩素酸スプレーで消毒します。飛び散った水は雑巾などでふき取ってしまいます。
換気線が使えるなら換気をしましょう。
・風呂場。最後のお湯を使った人が、浴室全体をシャワーで流します。できれば最初はお湯で流し、次は水で流すと良いようです。最後に雑巾で水分をふき取ります。最初のお湯で、皮脂や石鹸かすを流します(餌の除去)。次の冷水はカビが好む温度よりも下げるためのもの。水道代が気になる場合には、ふき取りだけでもやっておきましょう。鏡の曇り防止にもなります。雑巾は絞るのが大変というのなら、スクイージーといわれるゴムへらを使って水気を切ります。ホームセンターで扱っていますが、小さなものだと100均ショップでも扱っていることもあります。水道代が気になる場合には、ふき取りだけはやるようにしてくださいね。(水の除去)
・エアコン。冷房の時期は、特に内部が冷やされて結露しています。結露して垂れてくる水は、ホースで外に流されていくのですが、内部に細かい水分は残っています。そのまま、次の使用時まで放置してしまうとここにカビが生えてきます。カビの餌となるほこりを夏は週1回~隔週に1回は掃除するといいのですが、餌の除去ではなく水分の除去を行うという方法もあります。
毎回エアコンを切る前に30分ほど送風をかけるというもの。エアコンの日々のお手入れはこれが一番効きそうです。
・その他。その他とまとめましたがクローゼットや壁に押し付けた家具などなのですが、これらの場合に必要なのは通気性の確保です。
クローゼットや押し入れ、手の入らない隙間などでカビの餌をなくすのはほとんど不可能です。すると湿気・水気の除去になります。湿気は空気よりも重いので、直接床に接触させないようにすのこを引く。壁からは5㎝程度を目安に空けるようにする。
家具もできるだけ壁から離したほうがいいんです。しかし、それが難しい場合もありますよね。
そうした場合には、除湿など湿気をコントロールする、空気清浄機などでカビの胞子を除去するなどするしかなさそうです。
壁紙、壁の中のカビ
木造住宅の場合に、外壁と内壁の間にガラスウールなどの断熱材が入っているのですが、外気と内気の温度差によって断熱材のスペースに結露が生じることがあります。そして壁の内部にカビがはえることがあります。換気口などを通って、部屋の内側、壁紙などにカビが入り込んでくることもあります。
壁紙表面のカビは、アルコールスプレーをした後にきれいなウェス(雑巾)でたたくようにふきます。こすってはいけません。(あらかじめ目立たないところでテストが必要です。)
基本的には、アルコールで殺菌したカビですが、そのままきれいな壁紙に移りこむことがないように、適宜水洗いが必要です。
アルコールも次亜塩素酸も、壁紙の糊に影響を与える恐れがあります。濃度はなるべく薄くする必要があります。
カビの臭いにもキャッチシューPRO
壁紙についたカビ、家具との隙間についたカビなど、日常手入れをできないカビは少し大掛かりなリフォームを考えないと除去は難しい。
除湿器で水分を除去することでカビが増えるのを防ぐしかなさそうです。
そうはいっても、カビ臭さはどうしようもありません。
そんな時にはキャッチシューPRO。
キャッチシューPROは液剤ではないので水分には無関係。驚くほどニオイをとるのに、調湿する性質もありますからまさにこの季節にはぴったりの脱臭剤です。
キッチンや洗面所なら1つで約3か月効果を発揮(リビングなど広いお部屋では複数個を置いていただくことをお勧めします)します。
キャッチシューPROは無香です。中身が溶ける恐れがありますので、浴室や水がかかるところには置かないでください。
暮らしのニオイに引き算を。
また会いましょう、ありがとうございました。