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キャッチシュー「PRO」という名のPRO品質(キャッチシューPRO開発秘話)

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こんにちは。ニオイナシ、という、オモテナシ。
伊藤でSHU。

今回は、キャッチシューPROの「PRO」についてお話します。

 

病理学の現場で40年。

キャッチシューPROは株式会社ファルマという会社で作っています。

ファルマという会社は、「病理」と呼ばれる医療分野で使われる薬品や消耗品などを、輸入したり自社で開発して販売している会社です。

「病理」については、今春「フラジャイル」というドラマで一躍脚光を浴びました(と思います)。
病理学では、臓器や細胞などをいろいろな薬品などを使ってスライドガラスにのせて、顕微鏡検査します。それで、病気の診断をしたり、病気の原因などを調べる学問です。

病理学の現場では、生物にとって大変危険な薬品を多数扱います。
ファルマは、「病理(医療)現場の環境を改善する」ことをミッションとして活動しています。
これまで設立から40年にわたって病理学の現場の環境を改善するアイテムを扱ってきました。

ホルムアルデヒド(ホルマリン)もその一つです。
ホルマリン(ホルムアルデヒドの水溶液)を扱う現場では、換気に気を使って対処しています。しかし、保存している状態では微量ながらホルムアルデヒドガスが揮発しているため、数が集まってくるとニオイなどの刺激が気になるレベルになって来ます。

換気設備を導入するほどコストは掛けられないが、そこで働く人達へのホルムアルデヒドの暴露を緩和するための吸着剤として、ファルマはキャッチホルムというし製品を開発・販売いたしました。
キャッチホルムは、各方面で効果を実感していただきユーザー及びリピーターの拡大が続いています。

 

「キャッチシュー」の開発と販売

キャッチホルムの成功に続いて開発したのが「キャッチシュー」です。

病理の現場では、臓器や血液をあつかいます。病院では検尿を置いておく場所がありますし、研究機関などでは、細胞を培養するための培地というものがあって、これらは独特の強い臭いを発します。

脱臭剤としては、活性炭が有名です。
もちろん、病理の現場でも昔から活性炭が使われていましたし、現在でも使われています。

しかし、活性炭には臭いを吸着して飽和してしまった後に、活性炭から臭いを再放出してしまうという欠点がありました。
活性炭表面と臭い成分の分子の結びつきが弱い場合に、室温の上昇などでこの結びつきが切れて臭いがまた戻ってしまうのです。

実験室のゴミ箱

ファルマは、「吸着剤それ自身に害がない」「悪臭の吸着能力が十分に高い」「しっかり吸着し最後まで臭い戻りがしない」ことを満たした悪臭吸着剤キャッチシューを販売開始いたしました。

原料として、天然の鉱物を使用しています。

4大悪臭と言われる、「アンモニア(し尿のにおい)」「トリメチルアミン(腐敗した魚のにおい)」「硫化水素(腐敗した卵のにおい)」「メチルメルカプタン(腐敗した玉ねぎのにおい)」の臭いおよびこれらが複雑に混ざった臭いに対して強い吸着性能を持ち、病理現場の不快さを軽減します。

悪臭は、この4つだけではありませんし、キャッチシューが吸着する臭いも4つだけではありません。
分子レベルの小さい穴が空いていて、この穴に入る臭い成分は吸着してしまいます。

緻密な格子状に穴の開いているキャッチシューPROは、天日干し程度の温度で臭いを放出してしまう活性炭と比べ、200度以上の温度に加熱しないと臭いを放出しません。つまり、日常生活では吸着した悪臭を放出することはありません。

病理の現場には最適な脱臭剤の誕生です。

 

「キャッチシュー」から「キャッチシューPRO」へ

キャッチシューの開発チームのメンバーが、こんな悪臭を取るのだからと簡単な試作を家に持ち帰りました。試したのは、冷蔵庫、冷凍庫。ゴミ捨てに使ったあとの自家用車。ちゃんと掃除をして綺麗なはずなのに、臭いがこもるトイレ……。
キャッチシューは、どこでもちゃんと臭いをとってくれました。

「これは、臭いに悩まされつつどうしようもなく諦めてしまっていたご家庭の助けになるかも!」

これがキャッチシューPROの誕生の瞬間です。

キャッチシューPROの「PRO」はプロフェッショナルのプロ。
一般の家庭には存在しないであろう悪臭による不快を、プロの現場で軽減してきたキャッチシューの矜持(誇り、プライド)です。

それまであまりなかった淡い白のパッケージで、テストマーケティングを行いました。たくさんのサンプリングを行って、たくさんのユーザーの皆さんからご意見を頂戴しました。

そうして出来上がったのが、いま販売している「キャッチシューPRO」です。

冷蔵庫や、車、トイレ、玄関といった比較的狭いエリアで使うことを想定して作られていた旧キャッチシューPROは、リビングといった広い部屋では非力なところがありました。
そのため、4畳から6畳を目安に現在のサイズが決まりました。

市販されている消臭剤・脱臭剤はパッケージに原色や蛍光色などの派手な色が多く、部屋に置くのは恥ずかしいという声をたくさんいただきました。
キャッチシューPROは、悪臭を消したいことと脱臭剤の存在そのものを消したいというニーズがありました。キャッチシューPROはそのニーズに応えるために、シンプルで色を持たない白いミニマルなキューブというカタチを答えとして出しました。

より大きな部屋、より強い臭いには、ミニマルなキューブを組み合わせることで解消できます。

積みキャッチシューPRO

ニオイという悩みのない、シンプルな生活のために。
これまでの製品では解決できなかったあなたのために。

暮らしのニオイに引き算を。
また会いましょう、ありがとうございました。