• コラム

消臭剤、芳香剤、脱臭剤とは?

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こんにちは。ニオイナシというオモテナシ。
伊藤でSHU。

 
前回、無臭や無香の違いについて話をしました。
今回は、いわゆる「シュッシュ」するアレや、玄関やトイレなどに置くソレの話です。

世の中には、臭い部屋や臭い服など不快な悪臭を我慢できたり感じられなくする、いわゆる「消臭グッズ」というものがあります。
一口に消臭と言いましても、実際にはその仕組みの違いで大きく、「消臭剤」、「芳香剤」、「脱臭剤」の3つに分かれています。
キャッチシューPROは脱臭剤という臭いは取るけれど、匂いはない商品になります。

臭いをコントロールして、匂いを楽しむために「脱臭剤」「消臭剤」「芳香剤」を正しく使うようにしましょう。

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薬剤を臭いのある空間にスプレーしたり、湿らせた薬剤が乾いていく時に、空気中の臭いと混じりあってニオワなくする物質に変化させるタイプのものを消臭剤と言います。
シュッシュするアレは、もともと布についた臭いを消すものだったのですが、最近ではフレグランスブームといいますか色々な匂いを楽しめるようなものも沢山の種類がでていますね。

消臭させた後にさらによい匂いが香るようにしたものが、消臭芳香剤と言われているタイプのものです。

消臭剤には、布製品などの臭いのするところにシュッシュするスプレータイプのものや、トイレの使用後にシューッとガスの力でスプレーするタイプ、玄関などに置くビーズ型だったりゼリー状のものがあります。他にも、紙やフエルトなどに液剤を染み込ませたものなどもあります。

スプレータイプのものは、即効性があるかわりに、使用頻度が高いとすぐに無くなってしまいます。意外とコストがかかるのが難点です。

臭いを消す仕組みは、クサイと感じる臭い成分を、鼻のセンサーが反応しない成分に化学変化させるものや、汗や湿気に繁殖した細菌やカビを消毒することで臭いを発生させないようにする、といったものなどがあります。注意が必要なのは、こうした薬剤や消毒剤に過敏に反応してしまうことがあることです。特に幼児や小型の動物などはそういった化学物質に弱いことが多いようですので、幼児やペットと同居している場合には、十分注意して適切に使うのが良いと思います。

昔からあるものとして、芳香剤があります。トイレなど、臭いの原因物質がだいたいわかっている場合には、別の匂いで臭いをおおい隠すことができます。これをマスキングともいいます。芳香剤はマスキングによってクサイ臭いを感じさせなくさせます。
エアーリフレッシュナーとかカーリフレッシュナーなど車向けには昔から沢山の種類がでていますのでおなじみに方も多いかもしれませんね。
芳香剤には、臭いをごまかすという使い方のほか、生活に香りを楽しむ、香りをとりいれるといった使い方もあります。
お香や、アロマディフューザーなど色々なタイプがあり、こうしたものはお線香やアロマオイルを選ぶところから愉しみが始まります。

最後に脱臭剤についてご説明します。竹炭や木炭がイメージしやすいと思います。
炭には目に見えない(けど顕微鏡では見えます)小さな穴がたくさん空いていて、そこに臭いの成分が吸い込まれることで空気から臭いを取り除きます。
その他、お茶の出がらしやコーヒーの出がらしを乾燥させたものにも脱臭効果があります。お茶っ葉やコーヒー豆といった原料自体にのほのかな香りもあり、生活の知恵、おばあちゃんの知恵として使われている方も多いかもしれません。(注:使い終わったお茶っ葉やコーヒ―豆を脱臭剤として再利用する場合には、必ず陽に干して十分に乾燥させてください。でないと、カビが生えてきて大変なことになります。)

脱臭剤は基本的にはその原料が空気中に舞うことはありませんので匂いはしません。炭などは勢い良く吸い込むと表面の微粒子を吸い込むことがあるので、灰の臭い(バーベキューの終わりに水をかけて消火したような臭い)を感じるかもしれません。とはいっても、元来は臭いを吸着するものですので、脱臭剤は無臭無香がほとんどです。
キャッチシューPROも脱臭剤です。炭ではありません。天然鉱物で、臭いを吸着する穴が規則正しく並んでたくさんの臭いを吸着していきます。

脱臭剤は、設置された周囲の空間からニオイ成分を吸着していきますが、対流などによって室内の空気が循環するスピードでしか臭いを吸い取ることが出来ません。そのため、脱臭剤は、トイレや下駄箱といった狭い空間や、臭いの発生源(オムツやペットのトイレシート)のすぐ近くにおいてあげることで効果を発揮することが出来ます。

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ですので、生活臭をコントロールするポイントは、

1.長期的な臭いの発生源には、安心して置き続けられる「脱臭剤」を選んでしっかりと臭いを取りましょう。
2.ディフューザーなど、「芳香剤」などで匂いを楽しむためには、脱臭剤で臭いをしっかり対処してから。
3.ピンポイントで一時的な臭い、即効で消臭したい場合にはスプレータイプの「消臭剤」が便利。

ということになります。

暮らしのニオイに引き算を。
また会いましょう、ありがとうございました。